エクテン回想記Part Nagasaki ~シャッターを切り続けた男~
2009年1月21日 TCG全般 コメント (1)成人式。それは子供が大人になり権利と義務を得る日。行われる週末は同窓会ラッシュであり、そのために帰省する人間も少なくない。成人式が行われる3日前、意を同じくしてここに1人の若人(笑)が長崎の地に帰り着いていた。名を西郷かぶるもっこすといった。
かぶるは成人式前日に思った。「自分の記憶力なんて自分のデッキリスト75枚を覚えるのですら必死なんですよ。そんな俺がクラスメイトの名前を全て覚えられているだろうかってね。」
現にカブルはたまたま床屋であったYのことを赤の他人だと思ってすごく礼儀の良い挨拶をしてしまっていたのだ。
まさに予習もなしに突っ込むことはPTベルリンにえっとウルザブロックはアウトでオデッセイはOKだよね?といいながら会場入りするようなものだった。はっきりいって無謀まさに無策にして大敗をきす目しかないのだ。ここはやはり卒業文集や卒業アルバムの出番である。こんなときにこいつらほど頼りになるやつはいなかった。残念ながら中学時代は文集を作っていなかったのでアルバムのみだがまずは小学時代の想い出からたどることから始めることにした。そんなかぶるのもとに一枚のDVDが送られてきていた。額面を見るに小学生時代の彼と深い関係があるのは間違いなかった。DVDプレイヤーにいれ再生してみる・・・
そこには小学6年生の頃のかぶるが学校紹介をしていた。いやそれはまだ良い。取った記憶がないとか初恋の子が映たとか、某球団のチアガールになったゾンビと呼ばれていた子も映たとかどうでも良いことだった。
この映像の中でかぶるは必死に慎吾ママ(死語)の歌っていながらダンスを踊っているのだ。
もう懐かしいとかいうレベルではなかった。まさにこれこそがブラックヒストリーの名にふさわしい存在だった。
「冷静に8年前より断然5年前のほうが分かりやすいに決まっているのに。どうして小学時代の思い出なんかに漬かってしまったんでしょうね…」
冷静になったかぶるは一路お義兄ちゃんの部屋を目指した。そこはかつてかぶるの部屋だったが姉夫婦が引っ越してきてからはもっぱらお義兄チャンの荷物おきになったのだという。
本棚の前にたどり着くとそこにかぶるの生きていた痕跡は消えうせていた。本という本がなくなり、アルバムのアの字もなかった。かぶるは驚愕し、最悪の事態を考えた「もし物置に仕舞い込んでいるのならば捜索は不可能かも知れない・・・」
予感は的中した。かぶるの実家の物置はまさにカオスの権化であった。いったい何年前から積み重ねられているか分からない数々のダンボール。物を捨てるのが生きがいともいえるカブル母ですら諦めきったその惨劇の中心地にかぶるの想い出は覆い包まれていた。
まさに万事休す。最悪に最悪が重なってしまった。まるでPTベルリンの会場内で渡されたエルフデッキを回しながら。このデッキどうやって勝つの?といっているようなものだった。
それでもカブルは諦めなかった。とりあえず考えるのをやめ寝ることにした。万策尽きたとしても勝負に全力を尽くす。勝負師(笑)としての最後の誇りがそうさせたのだ。
成人式当日。カブルは雪が降りしきる中勝負の地にただ一人佇んでいた。いったい自分の記憶力というものはどれほど信用できるのか、自分の限界に挑む戦いといえた。
さっそくいまやSEA大のヒーロー(藁)になったUに会う。こいつとは頻繁にコミュニケーションをとっていたし一年前いっしょに飲んだのですぐに分かった。彼の前ではかぶるのあだ名はデーブスペクターである。
「ちょwwwwデーブwwww何そのスーツwwww」
そう、この日のカブルのスーツはグレーのスタイルスーツに黒いゴム引きのトレンチを身に包んでいた。「ちょっと気合入れすぎたかな…と若干後悔…してましたね」
気を落ち着かせ周りに目を向ける。どうやら少し早く来すぎた感があった。それでもぼちぼち人は集まり始めているようだった。中学時代の盟友たちと挨拶をかわしながら再開を喜ぶ、下手したら5年ぶりに会う人間も少なくない。なんだか制服ではなく皆スーツということでなんだか不思議な気分だった。自分の成長より周りの人間の成長で自分が成人するのだと感じてしまった。
だが、このころあることに気がつき始めていた。女子の顔がまるでわからない…これはたぶん予習とかいうレベルではないことに気が付いてしまったのだった。「というか着物を着ているから、かもしれませんが、化粧が半端なかったんですよね、というかみんな白くて見極めがつかんかったとですよ。」
もう無理とタオルを投げ変えたがそれでも一つの光明を得た。なぜか隣の野郎どもには女子の識別が可能なのだ。メタゲームの研究。単純だがカブルのプレイミス、小さいことの積み重ねが大きな失敗につながった。どうにか友人たちとの会話から女子を識別する。どうやら同じ中学校だが同じ小学校の人間は少ないらしい。わいわいがやがや楽しんでいた。しかしこのあと大きな悲劇がカブルを襲うことを知る由もなかった。
平成生まれと昭和生まれが混在するゆとり世代。みんなデジカメを持っていた。シャッターを切る人間が…必要だった…。気がついたらカメラを持たされていた。シャッターを切ることにも慣れ始めてしまった。
とりあえず、ひとりでしょぼーんしていたライトを見つけたので絡んでみた。だがこの時点で広場は満員御礼。人を探すのは困難であり残念ながら停滞するしかなかった。それでもどうにか回ってみるが数周するとライトは完璧にノックダウンおうちに帰ってしまたった。
というか時間的にかえらなければならない時間だった。だが、なぜか同じ中学の奴らは反抗的にも清掃員のおっちゃんたちに帰るよう即されながらカブルにシャッターを切るよう強制する。結局最後はおっちゃんに頼んで俺も入った。そのあとみんなで食事を取りそれからいったん帰り同窓会に参加することになる。「これまではあくまでDT(同窓会トライアル)本番はまだまだ始ってない!!とまだまだ気合…入ってましたね…。」
続いちゃうのか…
かぶるは成人式前日に思った。「自分の記憶力なんて自分のデッキリスト75枚を覚えるのですら必死なんですよ。そんな俺がクラスメイトの名前を全て覚えられているだろうかってね。」
現にカブルはたまたま床屋であったYのことを赤の他人だと思ってすごく礼儀の良い挨拶をしてしまっていたのだ。
まさに予習もなしに突っ込むことはPTベルリンにえっとウルザブロックはアウトでオデッセイはOKだよね?といいながら会場入りするようなものだった。はっきりいって無謀まさに無策にして大敗をきす目しかないのだ。ここはやはり卒業文集や卒業アルバムの出番である。こんなときにこいつらほど頼りになるやつはいなかった。残念ながら中学時代は文集を作っていなかったのでアルバムのみだがまずは小学時代の想い出からたどることから始めることにした。そんなかぶるのもとに一枚のDVDが送られてきていた。額面を見るに小学生時代の彼と深い関係があるのは間違いなかった。DVDプレイヤーにいれ再生してみる・・・
そこには小学6年生の頃のかぶるが学校紹介をしていた。いやそれはまだ良い。取った記憶がないとか初恋の子が映たとか、某球団のチアガールになったゾンビと呼ばれていた子も映たとかどうでも良いことだった。
この映像の中でかぶるは必死に慎吾ママ(死語)の歌っていながらダンスを踊っているのだ。
もう懐かしいとかいうレベルではなかった。まさにこれこそがブラックヒストリーの名にふさわしい存在だった。
「冷静に8年前より断然5年前のほうが分かりやすいに決まっているのに。どうして小学時代の思い出なんかに漬かってしまったんでしょうね…」
冷静になったかぶるは一路お義兄ちゃんの部屋を目指した。そこはかつてかぶるの部屋だったが姉夫婦が引っ越してきてからはもっぱらお義兄チャンの荷物おきになったのだという。
本棚の前にたどり着くとそこにかぶるの生きていた痕跡は消えうせていた。本という本がなくなり、アルバムのアの字もなかった。かぶるは驚愕し、最悪の事態を考えた「もし物置に仕舞い込んでいるのならば捜索は不可能かも知れない・・・」
予感は的中した。かぶるの実家の物置はまさにカオスの権化であった。いったい何年前から積み重ねられているか分からない数々のダンボール。物を捨てるのが生きがいともいえるカブル母ですら諦めきったその惨劇の中心地にかぶるの想い出は覆い包まれていた。
まさに万事休す。最悪に最悪が重なってしまった。まるでPTベルリンの会場内で渡されたエルフデッキを回しながら。このデッキどうやって勝つの?といっているようなものだった。
それでもカブルは諦めなかった。とりあえず考えるのをやめ寝ることにした。万策尽きたとしても勝負に全力を尽くす。勝負師(笑)としての最後の誇りがそうさせたのだ。
成人式当日。カブルは雪が降りしきる中勝負の地にただ一人佇んでいた。いったい自分の記憶力というものはどれほど信用できるのか、自分の限界に挑む戦いといえた。
さっそくいまやSEA大のヒーロー(藁)になったUに会う。こいつとは頻繁にコミュニケーションをとっていたし一年前いっしょに飲んだのですぐに分かった。彼の前ではかぶるのあだ名はデーブスペクターである。
「ちょwwwwデーブwwww何そのスーツwwww」
そう、この日のカブルのスーツはグレーのスタイルスーツに黒いゴム引きのトレンチを身に包んでいた。「ちょっと気合入れすぎたかな…と若干後悔…してましたね」
気を落ち着かせ周りに目を向ける。どうやら少し早く来すぎた感があった。それでもぼちぼち人は集まり始めているようだった。中学時代の盟友たちと挨拶をかわしながら再開を喜ぶ、下手したら5年ぶりに会う人間も少なくない。なんだか制服ではなく皆スーツということでなんだか不思議な気分だった。自分の成長より周りの人間の成長で自分が成人するのだと感じてしまった。
だが、このころあることに気がつき始めていた。女子の顔がまるでわからない…これはたぶん予習とかいうレベルではないことに気が付いてしまったのだった。「というか着物を着ているから、かもしれませんが、化粧が半端なかったんですよね、というかみんな白くて見極めがつかんかったとですよ。」
もう無理とタオルを投げ変えたがそれでも一つの光明を得た。なぜか隣の野郎どもには女子の識別が可能なのだ。メタゲームの研究。単純だがカブルのプレイミス、小さいことの積み重ねが大きな失敗につながった。どうにか友人たちとの会話から女子を識別する。どうやら同じ中学校だが同じ小学校の人間は少ないらしい。わいわいがやがや楽しんでいた。しかしこのあと大きな悲劇がカブルを襲うことを知る由もなかった。
平成生まれと昭和生まれが混在するゆとり世代。みんなデジカメを持っていた。シャッターを切る人間が…必要だった…。気がついたらカメラを持たされていた。シャッターを切ることにも慣れ始めてしまった。
とりあえず、ひとりでしょぼーんしていたライトを見つけたので絡んでみた。だがこの時点で広場は満員御礼。人を探すのは困難であり残念ながら停滞するしかなかった。それでもどうにか回ってみるが数周するとライトは完璧にノックダウンおうちに帰ってしまたった。
というか時間的にかえらなければならない時間だった。だが、なぜか同じ中学の奴らは反抗的にも清掃員のおっちゃんたちに帰るよう即されながらカブルにシャッターを切るよう強制する。結局最後はおっちゃんに頼んで俺も入った。そのあとみんなで食事を取りそれからいったん帰り同窓会に参加することになる。「これまではあくまでDT(同窓会トライアル)本番はまだまだ始ってない!!とまだまだ気合…入ってましたね…。」
続いちゃうのか…
コメント
成人式はマジックの大会に出てましたが、何か?
成人式後の飲み会だけ参加してたなぁ