この前のエントリー(http://louise.diarynote.jp/201303122138074795/)のきっかけがそうだったんだけどベネズエラは有力というか今現在MLBにおいて最高級のバッター、カブレラとサンドバルが居ながら勝ちきれなかった。もちろん一発勝負であるWBCにおいて1勝しか差がないであろう一次リーグ敗退チームと二次リーグ進出チームにそこまで歴然とした差はないだろう(特に死の組であったDにおいては)が、しかし僕はあえて検証してみたいと思う。

さて以前球数制限について秘密日記でつぶやいたが、まさにここにアメリカが有利たる原因があると思う。そもそもまず野球というゲームの性質を考えてみたい。一般的に野球は先取点をとったチームが有利であり、かつ初回から大きな点数がつくことがありうるスポーツである。サッカー、ラグビー、アメフト、バスケなどで開始1/9の段階でその試合がほぼ決まる点数が入ることはほぼないが、野球ではそんなことが時たま起こりうる。また、野球は投手が投げなければ始まらないスポーツであり、一人で自爆するということがありうるスポーツである、フィールドに九人の選手がいるにもかかわらずだ。
したがって安定して勝つには先発投手がゲームを作ることが大前提でありQSが重視されるのはそのためである(もちろんアメリカの場合、長い遠征や過密日程、選手枠の少なさゆえの少ない先発陣ゆえにQSがより重視されるのだが)。
一方でWBCは予選の段階では必ず中継ぎ投手が必要になる。少なくとも65球で完投する投手などはいない。下手したらゲームの半分を中継ぎ投手によって作らなければならないのである。したがってWBC一次予選でより重要になるのは中継ぎ投手であるといっても過言ではないだろう。これは実感としても福岡ラウンドでのブラジルや中国の負け方を考えればわかることだ。つまりWBCにおいて求められるのは先発からワンポイントまで含めた投手陣の総合力である。

マジックでいうなれば中継ぎは絶対的なカードパワーこそないがゲームを作る存在である3マナ以下のクリーチャーと考えられないだろうか?そしてカブレラやサンドバルは重いがゲームを決めるパワーカードである。
リミテッドのデッキパワーを構成するのはレアカードではなく3マナ圏以下のクリーチャーカードもしくはゲームを作るカードである。リミテッドのデッキを見るとき見るべきなのはどんな爆弾カードがあるのかではないということ、つまりは、強いデッキ(勝ったデッキ)はどういったマナバランスで低マナ圏のカードまでを確保できているかなのだ。パワーカードはゲームを決めることはあってもそれが一日のスイスラウンド全体での勝利までを確約するのではないのではない。

今回のベネズエラは超絶強いレアを引いたけれども低マナ域のクリーチャーがなくビートされて負けたシールドデッキそういった印象を受けるのだ。

コメント

oga
oga
2013年3月14日18:20

おもしろい!

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